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シーズンメンバーやスタッフが日々の練習・大会などの様子をお知らせしていきます!
2024

09/01 sun ...... 「You Decide」


このブログを読んでくださっているみなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは!
ドリスカ2年目、チューバパートのりくです!

第18回マーチングバンド九州大会福岡県予選まで残り1週間を切りました!
Showのクオリティを上げるべくメンバー一丸となって、猛る牛のごとく練習に励んでいます🐮🔥
私も数ヶ月間の遅れを取り戻すべく、必死で練習に取り組んでいます💪

さて、私になぜ数ヶ月間の遅れがあるのかと言いますと、実はこの夏、アメリカにてDCIの舞台でマーチをしていたからです。今回はこのブログを通して、かなり長い文章になりますが、私がアメリカでマーチをするに至った経緯についてと、その体験について書ければと思います。また、私自身、文章を書くのがかなり下手くそで読みづらい部分があるかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです🙇‍♂️

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まず、私がDCIでマーチをするに至った経緯について。

私がDCIの存在を知ったのは高校1年生の時です。当時の私は炎天下で先輩たちの怒号を浴び、汗ダラダラで筋肉痛に耐えながら練習するマーチングが大嫌いでした。マーチングを始めてから数ヶ月経った、私が1番マーチングが嫌いだった時期に、先輩から「DCIってやつかっこいいから見て!」と言われたのが初めてDCIの名前を知った瞬間でした。マーチングの話を聞きたくもなかった当時の私は、自分から調べることもしませんでした。(今考えたら終わってる後輩やなほんと)そんな感じだったので、「どうだった?」って話を振られた時は何も答えられなくてめちゃくちゃ気まずくなってしまいました。さすがに話が何もできないのは申し訳ないなと思って、その日のうちに調べて目に入ったやつを適当に見漁りました。

そこで私の目に止まったのは後の私が所属することになるBluecoatsの数々のShowでした。BluecoatsのShowは他のチームに比べてすごく斬新で、洗練されていて、それまでの私の中のマーチング像を大きく変えてくれました。Bluecoatsに出会ってからというもの、「マーチングでめちゃくちゃ重たい鉄の塊持って歩いてるのってカッコよくね?」って思えるようになってきました。そこからマーチングを好きになるまではそう時間はかかりませんでした。そうしてBluecoatsは私の中でマーチングの神様として崇拝する対象となりました。

高校を卒業し、大学生になってからはマーチングからも離れてしまい、何か目標があるわけでもなく、何の生産性もない日々をただダラダラと消化していました。ここから私のマーチング熱が再燃する経緯については、昨年のドリスカのブログでも書かせていただいたのですが、たまたま見に行ったとある演奏会にドリスカが出演していたことがきっかけでした。そこからいろいろご縁もあってドリスカに入団させていただくこととなりました。

ドリスカに入ってからは毎日が充実していて、マーチングがもっと好きになっていきました。そんな日々を送る中、ドリスカでマーチをしていくうちに自分には無理だろうと心のどこかで諦めていた大きな夢を、次第に叶えたいと思うようになってきました。そして、私がBluecoatsのオーディションを受けようと決意したきっかけとなったのが2023年のBluecoatsのShow “The Garden of Love”を見たことでした。このShowがこれまた斬新で美しくて力強くてカッコよくて…。私のBluecoatsの大好きなところがぎゅうぎゅうに詰め込まれた最高のShowでした。また、ドリスカにこの年にBluecoatsでマーチをしていたメンバーがいたので、その方にいろいろお話を聞くことができたというのも大きなきっかけとなりました。

オーディションを受けるにあたって、金銭的な理由からビデオオーディション1本に絞って練習をしました。オーディションは、ビジュアル、ミュージック両方が審査されるため、それぞれを練習していく上で、自分ではわからないことに関しては、いろんな人たちに助言をもらいながら準備を進めていきました。自分で撮ったムーブメント動画、演奏音声を何回も見直し、ひたすら反省をする毎日でした。募集要項はくしゃくしゃになるまで目を通し、Bluecoatsが求める能力の研究をひたすら行いました。そしてビデオ提出締め切りギリギリに自分が出せる最大のパフォーマンスを発揮できた動画を提出しました。

オーディションの結果待ちで、ソワソワした日々を過ごしていたある日のこと。

アメリカに行くためのお金を稼ぐために新しく始めた深夜のコンビニバイトが終わり、家に帰ってぐったりしていると、Bluecoatsからメールが届きました。

中身を読んでみるとcontract(契約、合格)の文字。

メールが届いた時間は夜中の3時ごろだったと思いますが、嬉しすぎて喜びに満ち溢れ、大興奮していました。

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かなり長くなってしまいましたが、以上が私がDCIでマーチをするに至った経緯です。

次に、DCIでの実際の体験についてですが、読み疲れた方は休憩をしてからまた読んでくださると嬉しいです!

4月の下旬ごろ、私はApril Campというものに参加するべく渡米をしました。そこでメンバーと初顔合わせをし、Bluecoatsのチームの雰囲気も知ることができました。3日間のキャンプ終了後の約1ヶ月間はホームステイをさせてもらい、その間、チームから週に1回出される課題をこなしていく日々でした。

5月の下旬、いよいよシーズンが始まりました。しかし、私は4月に入ってからおよそ2ヶ月の間、調子をかなり崩してしまい、今までどのように演奏していたのかがわからなくなって、かなり苦しみました。シーズンスタートから1ヶ月の間、Spring TrainingといってシーズンのShowを作ったり、基礎練習を中心に行っていく期間があるのですが、その期間中はせっかく憧れのチームに入れたのに、どこか沈んだ気持ちで日々を過ごしていました。

さすがにこんな気持ちで1シーズンを過ごしても何の実りもない無意味な期間になってしまうだろうと考えた私は、少しでも早く調子を取り戻す、いや、本調子だった時よりもより高い技術を得たい。そう思い、上手なメンバーに奏法についてインタビューをしてまわったり、チューバのテック(教える人)たちに個人的に教わりに行ったりと、なるべく無駄な時間を過ごすことがないよう、私なりに努力をしていく毎日でした。この期間は周りのメンバーともどんどん差が開いていく上、チームの足を引っ張ってしまったことも何度かありました。しかし、それでも折れることなくやるべきことを毎日こなしていくと、少しずつではありましたが、調子が戻ってきました。

Spring Trainingが終わるとツアーが始まります。バスに乗ってアメリカのいろいろな州に行き、各地でパフォーマンスをして回るものです。このツアーというものが凄まじいスケジュールで私にとってはなかなかしんどかったです。そのスケジュールが、朝から夕方まで練習→本番会場に1時間くらいかけて移動→夜10時頃に本番→本番終了後は夜中に4〜5時間州をまたいだ移動→朝5時頃に練習場に到着→4〜5時間仮眠→朝から夕方まで練習......

↑といったものでした。このスケジュールが3日連続で続く日もあり、人生の中でそんなスケジュールを過ごしたことなどあるはずもなかったので、かなり辛かったです。おまけに移動先の練習場所のシャワーが水しか出なかったり、寝る場所の体育館がクーラーのせいで冷蔵庫状態でなかなか眠れなかったり…。今考えるとよくあんな生活できてたなと自分に感心します(笑)ちなみにほとんどのアメリカ人は冷蔵庫状態の体育館で上半身裸で寝てました…。

このツアーも1ヶ月ほどで終わり、いよいよ最後の地、ルーカスオイルスタジアムへ!3日間でPrelim、Semi Final、Finalと続き、Finalのスコアでチャンピオンが決まります。フィールドに立った瞬間、Bluecoatsとして過ごした数ヶ月間が全て思い起こされ、その努力と思い出が私に大きな力を与えてくれました。

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パフォーマンス自体は私の中ではミスもなく、無事に持てる実力を全て発揮することができました。Showの一番最後の音B♭が決まった瞬間、体の奥底からいろんな感情が込み上げてきて涙となって溢れてきました。今見えている光景から離れたくなくて、しばらくラストポジションに立ったまま動けませんでした。あの瞬間は最高に自分が輝いていた瞬間でした。

そして結果発表の瞬間。私たちBluecoatsが見事チャンピオンに輝きました!!!

あの瞬間は、今まで生きてきた中で、間違いなく最高に幸せな瞬間でした。憧れのチームで、憧れの舞台でチャンピオンが取れたのは多くの人が私を支え、背中を押してくれたからです。Bluecoatsのメンバーのみんなや日本から応援してくれていたドリスカのメンバー、友達、そして金銭的な支援をしてくれた親戚と1番の応援団だった家族には感謝しかありません。

一度は諦めた憧れのチームと憧れの舞台。

DCIでの経験は私に大きな自信を与えてく、大きく成長することができました。この経験を通して、

「壁にぶち当たっても、そこで停滞するのではなく、何らかのアクションを起こして乗り越えるための糸口を探す」

このスタンスが、私の性に合っているなと気づくことができました。

まだまだ人としても、プレイヤーとしても力不足な部分、未熟な部分多く持っている私ですが、今、目の前に広がる課題に対し、何らかのアクションを起こして解決の糸口を模索していきます。それを経てさらに進化できればと思います。

「21の若造がよぉ」と思うかもしれませんが、今、大きな目標に挑戦したいと考えている方、ぜひ挑戦してください!
やらないで後悔するよりも、やって後悔する方がずっとかっこいいし素敵だと思います。失敗しても成功しても、それはきっとあなたにとって何らかの形で大きな財産となります!!(確信)

最後になりますが、ここまで拙い文章を読んでくださった方、ありがとうございました🙇‍♂️

Six Words💙🍁

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